花巻春巻のゆるっとブログ

はなまきはるまき

10-2

星野道夫さんの「旅をする木」という本を読み始めました。
アラスカを拠点に活動されていた著名なカメラマンのエッセイ本です。
彼は90年代に、テレビの撮影中に熊に襲われて亡くなられています。

私は、こうしたエッセイ本は始めと最後の文章を先に読みます。
そうすると、なんとなく筆者の人柄?が伝わってくるような気がするからです。

星野道夫さんの文章は、折り目正しく、それでいて温かな表現力で整列されたきれいな並びでした。
うーん、私の稚拙な表現力だと伝わりませんね。
文章が上手で心が豊かな人は、言葉の引き出しを沢山持っていると感じさせられました。

心に残った一節を紹介します。

人間の気持ちとはおかしいものですね。どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、風の感触や初夏の気配で、こんなにも豊かになれるのですから。
人の心は、深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。きっと、その浅さで、人は生きてゆけるのでしょう。



本のいい所は、読むことでタイムスリップできるところ。時代や国、性別関係なく、何でもない一文に救われたりするところ。
少しずつ読んでいこうと思いました。

ココ最近はデジタルデトックスをサボり気味てわしたので、再チャレンジです。